アーケード関連エミュレータ各種

Last update : 05/02/28


ここでは、アーケードゲーム関連のエミュレータをまとめて紹介します。アーケードゲームに関するエミュレータの話題をする場合は、常に当該ゲームソフトのイメージファイルについてが問題となりますが、ここでは一切のバイナリイメージに関する話題は提供致しません。全てご自分の責任において実行して下さい。


Callus CPシステムエミュレータ

 あの"Genecyst"、"NESticle"の作者であるBloodlustが、ついにアーケードゲームのエミュレータに着手しました。カプコンのCPシステムをエミュレートする、という野心的なプロジェクトです。
 現在(ver0.23)、以下のソフトが動作可能です。
ファイナルファイト(日米)ストリートファイター2(他)ストリートファイター2'(日米)
ストリートファイター2'ターボ(日米)ストライダー飛竜(日米)エリア88
UN SquadronUS Navy(日米)ワンダー3(米)
キャプテンコマンドー(日米)キングオブドラゴン(日米)ウィロー(他)
Knights of the Round(他)マジックソード(他)Mega Twins(他)
1941(日)ロックマン(日)
注) 日=日本版 米=米国版 他=他地域版
 音源も、PCM関連は出るようになりました。詳しくはドキュメントを参照して下さい。
 なお、CPシステムは、384x224という横方向に解像度の高い特殊な画面モードのため、通常のVGAでの320x200等ではまともに画面が出ません。VESA2.0対応であれば、400x300、640x480等で動作させることをお薦めしますが、ビデオカードによってはこの画面モードを持っていない場合があるようです。また、VESA2.0でないビデオカードでも、384x224の画面モードを使用出来る場合もありますが、どのカードでも使用出来るわけではありません。ご注意下さい。

System8 Emulator System8エミュレータ

 名前やページから見て想像がつく通り、System16エミュレータと同じ作者によるSystem8のエミュレータです。現在、Pitfall2とWonderBoyDeluxeにのみ対応していますが、今後も対応ソフトを増やして行く予定のようです。System16の大躍進を考えると、期待して良いのではないでしょうか。
 まだ音楽などは対応していませんが、System16と同じく、これからが楽しみなエミュレータです。

XEVIOUS Emulator ゼビウスエミュレータ (NEW!)

 既にWindows版の「純正」Xeviousエミュレータが販売されていますが、正直言ってあまり評判が良くありません。しかし、このエミュレータは、純正とはかなり違って、なかなかの出来です。
 シェアウェアなのが本当に残念なのですが、取り敢えずデモ版でも最初のアンドアジェネシス迄は遊べるようです。純正は、かなりのCPUスピードとRAM容量が必要になってしまうのですが、このDOS版は、普通のマシンなら全く問題ありません。
 もちろん、音も対応。ジョイスティックも対応しているようです。ゼビウスファンなら必見でしょう。

REM! Rygar EMulator アルゴスの戦士エミュレータ(2)

 既に別バージョンを紹介済みですが、実はアルゴスの戦士エミュレータには2種類が存在するのです。これが、もう一方のバージョンです。
 こちらもなかなかの出来ばえです。遊ぶ場合は、どちらか好きな方を選べば良いでしょう。なお、双方のエミュレータ共、日本版・海外版のROM両方に対応しています。

MCEmu Missile Command Emulator ミサイルコマンドエミュレータ

 '80年代の名作中の名作、あの「ミサイルコマンド」も、もちろんエミュレータが存在します。「トラックボールはどうするのだ」といわれる方もご安心を。もちろんマウス対応です。
 当然スピードもそこそこの出来。最近のマシンだったら、何の問題も無く遊ぶ事が出来るでしょう。嬉しい事に、最新版では音もサポートされました。
 自作派なら、コンパネにトラックボールとボタンを組込み、オリジナルのコントローラを作って遊ぶのも、なかなか乙なのでは無いでしょうか。

Multi-Gauntlet Emulator ガントレットエミュレータ

 あの名作「ガントレット」がエミュレータで!。最初は冗談かと思いましたが、本当に動いています!。スピードに関しても、現行のPentiumマシンなら、何の問題もないと思います。
 一応多人数プレイも出来ますが、一つのキーボードに4人が群がる事を想像すると、なかなか笑えます(笑)。
 なお、ガントレットの基板からROMを吸い出しても、プロテクトの関係上そのままでは動かない場合があります。気を付けて下さい。

RYGAR-EMULATOR アルゴスの戦士エミュレータ(1)

 "RYGAR"、と聞いても思い出せないかもしれませんが、「アルゴスの戦士」と言われれば「ああっ」と思い出すでしょう。あの名作のエミュレータが、ついに登場しました!
 当時テクモのゲームは色が綺麗な事で印象に残っています(スターフォースは今でも目に浮かびます)が、その色の多さをうまく再現しています。なお、256色モードでは一部のパレットが正しく表示されません。65,536色を使用するには、VESA2.0か、UNIVBE等のVESA BIOS拡張が必要です。
 まだ音源に関しては完全にはエミュレートされていませんが、今後が期待できるエミュレータです。

Nemesis Emulator

 "Nemesis"といえばもちろんあの「グラディウス」ですが、ついにそのエミュレータが登場しました。大元のWin95版のDOS版へのポーティングですが、Win95版は既に音源もサポートしているようです。
 以前目立っていた、パレット違いや縦方向の幅不足なども、かなりの点で改良されました。  スピードに関しては、まだDOS版が速いので、DOS版の音源サポートに期待したい所です。

MAME Multi Arcade Machine Emulator

 今までアーケードエミュレータの白眉と言えばSparcade!が有名でしたが、その立場を危うくするかもしれない、素晴らしいエミュレータが発表されました!
 Sparcade!が最近updateされていないのに比べ、MAMEに関しては毎日の様にバグフィックス・新規サポートが続いており、追っかけるのが大変なほどでした。最近はほぼ1回/月程度に落ち着いていますが、開発が遅れて来た、というよりは、すでにかなりのゲームをエミュレートしてしまった、というところでしょう。
 Sparcade!でカバーしているゲームはほとんど網羅し、それに加えて更にいくつかのゲームが追加されています。特にクレイジークライマー、ムーンクレスタあたりは、マニアにはたまらない代物でしょう。
 ver0.29では、ラスタンサーガモトスアレスの翼等が、注目タイトルでしょうか。
 ver0.30では、更に100タイトル近くが追加され、  Sparcade!と比較してみると、どちらも非常に出来の良いエミュレータです。ご自分で使用される場合は、どちらか好みの方を選択すれば良いでしょう。
 なお、ver0.18を最後に、原作者のNicola Salmoria氏は、開発を中断しました。これ以降のバージョンに関しては、Mirko Buffoni氏に引き継ぎされています。
 なお、暫定ですが拙訳のドキュメントがあります。参考にして下さい。

ATARI VectorScan Emulator アタリベクタスキャンエミュレータ

 その昔、アタリが業務用でベクタスキャンのゲームを出していた事は御存じでしょう。そのゲームのエミュレータが、ついに作成されました!。
 あのAsteroids、Lunar Lander、Battlezone等がばっちり動きます。なお、V1.9まではTempestが動作しないのが残念です。
 画面も、VESAを含めた各種SVGAに対応しているので、高解像度に速いCPUで遊べば、気分はもう'80年台です(笑)。
 他のアーケード版エミュレータと同じく、バイナリの入手は非常に困難だと思われます。中古基板屋で発見したら、基板だけでも入手しておくのが吉と言えましょう。

Sparcade! rev1.95 アーケードエミュレータ

 中断していた Dave Spicer 氏によるアーケードエミュレータが、遂に再開されました!。以前のエミュレータにいくつかのエミュレートが追加され、以下のソフトが動作可能となりました。
 相変わらず問題は実行バイナリの入手。業務用ゲームのバイナリなんてどうやって入手するんじゃい、って感じで、ほぼ不可能に近いかもしれません。基板を持っている人は、ドキュメント通りにROMを吸い出して、指定のファイル名を付けて下さい。
 今回のバージョンは、スターフォースが追加されているのが注目すべき点です。もちろん音もちゃんと鳴りますし、スピード的にも全く問題ありません(P5/150時)。
 全て非常に良い出来です。フェニックスとインベーダー、プレアデス、ザクソン以外はちゃんと音楽も鳴ります。SoundBlasterもしくはGravisUltraSoundが必須となります。詳しくはドキュメントを参照して下さい。
 また、今回よりセガマスターシステムとゲームギアのエミュレータも装備されました。このエミュレータひとつで、ゲームギアのゲームも動作させる事が出来ます。
 最近、アップデートがないのが気に掛かる所です。作者の奮起に期待したいと思います。
 なお、"War of the Bugs"はセンチピードの無許可改造版、"Pisces"はプレアデスの改変版のようです。情報提供していただいたmn_ezaki@infobears.or.jp氏に感謝致します。

System16 Emulator System16エミュレータ

 アーケードエミュレータに関しては、既に掲載しておりますが、エミュレートされているのは、どうしてもかなり昔のゲームになってしまいます。最近のゲームは、マシンパワーも比較的大きいため、どうしてもエミュレートするには処理が重くなってしまうのです。
 しかし、その常識を覆すエミュレータが登場しました!。セガの業務用マザーボードである「System16B」をエミュレートする事により、この基板で動作するゲームをすべて動かそう、という野心的なプロジェクトが、Thierry Lescot氏により開始されました。現在は、「忍」「獣王記」「シャドウダンサー」「戦斧」「タイムスキャナー」「レッスルウォー」「カルテット2」「エイリアンストーム」に対応しています。今後も多数のバイナリに対応する予定のようです。これは期待です!。
 現在、System16Bに加え、ハングオンとスペースハリアーがサポートされました!。また、一部のSystem18のソフトにも対応しています。当時のゲームセンターのゲームが、目の前のパソコンで動作する感動を、是非味わって下さい。
 また、ver0.76からは、ついにFM音源のエミュレートによる音源のサポートが開始されました!。YM2151を使用している基板に関しては、PCM音源以外はほぼ鳴らすことが出来ます。ただし、かなりのCPUパワーを必要としますので、使用時には十分注意して下さい。
 アーケードエミュレータと同じく、バイナリ入手は非常に困難です。中古基板屋を漁って、頑張って下さい(笑)。
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